
私道とは
東京の不動産会社から札幌市西区発寒の中古住宅の売買があり私道(指定道路)の調査を依頼されました。
調査内容としては指定道路の所有者・埋設されている上水道の所有者調査・口径調査、下水道の所有者調査・口径調査の依頼を受けました。
国や各自治体が所有している道路が「公道」と呼ばれるのに対して、それ以外の、個人や団体等が所有している道路は「私道」と呼ばれます。
公道の道路整備や上下水道本管の配管・整備は各自治体が行いますが、私道は私道所有者の許可を得て、自分で道路管理・上下水道の配管や整備などの維持管理を行うことが原則です。
道路が壊れ通行に支障があっても、水道管の本管が老朽化していても、私道所有者以外の人が勝手に道路を直したり水道管を修復したりすることはできません。
私道所有者の承諾が必要になります。
費用についても私道通行掘削承諾書の取得には費用がかかることがあります。
今はライフラインに問題がなくてもライフラインはいつか壊れます
上下水道管の工事費用は高く、配管工事を全て直すことになると100万円では足りません。
公道に面していると敷地内工事だけで済みますが、私道の場合は全て自己負担になります。
私道に接した不動産を購入するときは、これら費用がかかるかどうか不動産仲介会社などの専門家に確認してもらいましょう。
不動産売買の場合、私道の通行掘削承諾を取ることは難しく、かなり慎重に進められるのが本来なのですが、札幌の不動産会社は適当です。
道路所有者もまともに調べず土地謄本だけを添付します。
謄本上の所有者が本来の私道の所有者とは限りせん。
相続があったり、売買している可能性があります。
ほとんどの場合、登記簿上の所有者と本当の所有者が違いますが調査は行いません。
プロからするとまともな調査もしない不動産を買うなと思います
東京の不動産業者は道路所有者の調査・通行掘削承諾書を取得しようとしますが、札幌の不動産業者はしません。
重要事項説明書に私道負担についての説明義務がありますが、所有者がわからないと負担があるのか、無いのがわかりまあせんが適当な説明をします。
私道は誰のもか、通行掘削承諾書などに十分注意をして私道に面している不動産を購入ください。
将来困るのは買主です。
私道調査
持ち主様は18年前に中古住宅を購入したので重要事項説明書があり、私道部分の上下水道・下水道は札幌市の管と記載されており騙されていました。
調査を行うと札幌市の管ではなく、隣地との共有になっており、個人所有になっています。
普通は個人所有であり、札幌市の管ではありません。
たまたま入居中に壊れたり災害が無かったので費用負担はありませんでしたが、壊れた場合には数十万の負担が必要になります。
また私道の道路所有者の調査は行われていません。
通行掘削承諾もありません。
もし上下水道が壊れても簡単に道路を掘削することが出来ませんので工事も出来ません。
道路所有者が不明なだと困ることがあります。
購入時には必ず調査を行ってもらいましょう。
困るのは買主です
残全ながら多くの札幌の不動産会社には調査する知識もありません。能力もありません。
指定道路に接道する不動産を購入する場合は不動産会社を信用せずに調査を行ってから購入ください。